心理カウンセリングでは、さまざまな悩みや不安を整理し、ご相談者様ご自身がカウンセリングを通してどうなっていきたいのか、どのようなところを変えていきたいのか、を丁寧にうかがっていきます。そして、カウンセリングを通して目指すゴールについて話し合います。
その人その人によってゴールのイメージは異なりますが、カウンセリングを通して何を目指していくか、そのためには何が必要か、どこをどのように変えていけばよいかを丁寧に話し合いながら、カウンセリングを進めていきます。そして、ご相談者様がより自分らしく生きられるようになるための問題解決のお手伝いをいたします。
うつなどの精神症状や発達障害等に関するご相談については、必要に応じて心理検査や発達検査などもご利用いただけます。
カップルや夫婦など、二人の関係の間に起こる問題について話し合っていきます。二人で話し合おうとしても、二人の関係性が近いがゆえについ感情的になってしまったり、相手を批判したりやり込めたりしようとしてしまったり、お互いが「自分が正しい」と主張しあうだけになってしまうことがあります。また、相手のことをわかっているつもりになって確認を怠ったり、必要最小限のコミュニケーションしかとらなくなってしまったりすることもあります。
一つ一つは小さなことであっても、それが二人の問題を複雑にしたり、解決困難なものにしています。基本的なところに立ち返り、お互いの気持ちや考えをしっかり確認したり、気持ちをきちんと伝えあうことによって相互理解ができれば、根深いと思っていた問題があっさりと解決することもあります。
カップルカウンセリングに行くと、自分の非を責められたり、説教されたりするのではないかと不安を抱く方もおられますが、カウンセラーはトラブルの仲介をしたりパートナーを説得したりすることはしません。あくまで、お二人がきちんと話し合える土壌づくりをし、誤解がありそうなところは修正し、ずれているところがあれば一つ一つ確認をしながら、お二人の話し合いがスムーズにいくためのお手伝いをします。
「これまで何度も話し合いをしてきたけど、うまくいかない。でも何とかしたい」とお考えのカップルにぜひご利用いただきたいと思います。 カウンセリングの実施方法はいくつかのパターンがあり、最初からカップル同席で、ということもできますし、お一人ずつ別にお話を伺ってから同席で、ということも可能です。最初はお一人でカウンセリングを何回か続け、その後カップル同席にする、ということもできます。どのようなやり方がお二人にとって一番良いかを考えてやり方を決めます。
EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing)はPTSD(心的外傷後ストレス障害)に対して効果が実証されている心理療法です。過去に体験した非常に強い精神的・身体的ストレスは、脳で処理しきれないためにトラウマとなり、数年後または数十年後も当時と同じような苦痛や痛みを与え続けることがあります。
EMDRは「眼球運動による脱感作と再処理法」と呼ばれ、眼の動きやその他の身体の部位の左右両側の刺激を用いながら記憶の再処理を行い、トラウマからくる精神的・身体的苦痛からの解放を目指します。
初回カウンセリングで過去の外傷体験と現在感じている症状について評価を行い、2回目のセッションから記憶の処理に入ります。
※心身の状態によってEMDR以外の心理療法をご提案させて頂くこともございますのでご了承下さい。
親は子供を育てる人であり、子どもをしつけ、いろいろなふるまいの見本となる人でもあります。また親は、子どもが何か問題行動をおこすとそれに対処しなければなりませんが、それが普通の注意や指導だけでは改善に結びつかない程のものである場合があります。親としてはそこに大きな労力を払ったり苦労しているにも関わらずうまくいかないことが続くと、親は途方に暮れ子育てに挫折感を抱いてしまうこともあります。
『子育て教室』では、全6回(7回以降は希望者のみ個別相談)のセッションを通して、お父さんやお母さんが子どものもつ力をうまく引き出し、自信をもって子育てができるように、子どもの個性にあった子育て方法を考えていきます。
親うつなどのメンタル疾患は、再発しやすい病気です。だからこそ、復職に際しては適切な自己管理をし、職場との環境調整を丁寧に行い、可能な限り再発を防ぐ必要があります。そのためには、休職をしたご本人がまず自分の状態をきちんとつかめるようになることも必要ですし、そのうえで、自分の状態に合った職場復帰までのプログラムを考えて段階的に進めていく必要があります。当カウンセリングルームでは、臨床心理士が休職に至った要因の分析や生活リズムの調整などを細かに行い、ご相談者のペースに合った、安定した職場復帰をするためのお手伝いをいたします。
出産や育児による休暇から復職される場合は、育児や家事とのバランスを取りながら仕事をしなければなりません。仕事モードの頭から育児モードへのスイッチの切り替えがうまくいかなかったり、仕事と家庭生活の両立がうまくいかなかったりすることで、自分を追い詰めてしまうお母さんも少なくありません。当カウンセリングルームでは、臨床心理士がお母さんの相談相手になりながら、どうしたら家事・育児と仕事の両立がうまくできるかを一緒に考え、働くお母さんが心身共に健康に過ごせるようお手伝いいたします。
心理検査、発達検査は、心理状態や知能、発達の状態について調べることができる検査で、信頼性や妥当性の検証など厳密な過程を経て作られており、訓練を受けた専門職にのみ実施が許されています。
自分が感じている問題や課題があっても、何が原因でそうなるのかがわからなかったり、自分なりに努力や工夫をしているのになかなか問題が改善されない、ということもあると思います。そのようなときに、ご相談者が感じておられる問題をより客観的に詳しくつかんだり、適切な対処の仕方を考える一つの素材として検査が役立つことがあります。ご相談者が感じておられる問題に対して、どの検査を実施するのが適切かを臨床心理士がともに考え、ご提案いたします。
検査の結果については、後日あらためてフィードバックの時間をいただきます。結果をふまえて、おひとりおひとりの得意・不得意や課題について検討し、得意なところや強みをどのように生かすか、不得意なところや弱みをどのようにカバーしていくかを一緒に考えていきます。
※学業や就業など生活上で何らかの課題を抱えていらっしゃる方の改善や解決を目指して心理検査を実施しております。単純に自分の知能や性格を知りたいという目的ではお受けしておりませんのでご了承ください。