子供が通っている幼稚園のママ友との付き合い方に悩んでいます。仲良しのママ友がいて、よく3人でランチをしたりショッピングに行ったりしていました。家族ぐるみで遊ぶこともありました。ですが最近、私だけが誘われていないことがわかる出来事が何回か続きました。メッセージを送ると、前はすぐに返事が来ていたのに、その日のうちに返信が来ないこともあります。自分だけ仲間外れにされる理由に思い当たることもなく、「私の何が悪かったのか」と毎日悶々と考えています。そのことばかりが頭をめぐって、子供の相手がうまくできないこともありますし、その友達の顔を見るのが苦痛になってきました。どうしたらいいでしょうか。
自分だけが仲間外れにされている…と思うと辛いですね。「自分の何が悪かったのか」を考えこんでしまう時間がどれほどしんどいかと思うといたたまれません。今は「仲間外れにされている」と思っておられますが、一度「最近3人で会ってないからランチに行こうよ」と誘ってみるのはどうでしょうか。お友達が二人で会って話したいと思われていた事情が何かあるのかもしれませんが、そこに仲間外れにするという意図があったかどうかはわかりません。返信が遅いのも、忙しかったり急用が入ったり、何かの理由があったのかもしれません。聞いてみると、くよくよしていた日々がばかばかしくなるくらい「なんだそんなことだったのか」と拍子抜けするようなことかもしれません。反対に、何か理由があってあなたとの距離を取ろうとしていたことがわかれば、誤解や行き違いがあれば話し合って解消していけるかもしれないし、一方的な敵意や、どうしようもないことで責められるようなことであれば、とても悲しいことではありますが、この人たちとのご縁はなかったものだと諦めることを考えていきましょう。いずれにしても、頭の中で推測や想像をどんどん広げたり、相手の言動を「本当のところはどうなんだろう…」などと深読みしても答えは見つかりません。自分を追い込むばかりで具体的な対応策にたどり着くことがはできないと思います。どんなことでも、具体的に行動に移すことが大切ですし、自分に変えられることと変えられないことをしっかりと見極めながら、気持ちの整理をしていくことを考えていきましょう。
転職してきた職場の先輩から、週に2,3回のペースで「飲みに行こう」と誘われます。先輩はお酒を飲んで騒ぐのが好きな人で、気ままな独身生活です。仕事を教えてもらう立場でもあるし、初めあまり断らないようにしていましたが、私は子供もいます。週に何回も飲みに行けるほど経済的な余裕もありませんし、お酒を飲むのがそんなに好きなわけでもありません。ある日誘いを断ると、「付き合いが悪い」と嫌味を言われました。それ以降職場でも態度が冷たく、これからも仕事を教えてもらわなければならないのに、先が思いやられます。この先どうしたらいいでしょうか。
仕事での付き合いは続くわけですから、やりにくいですね…。そんなに頻繁に飲みには行けないよ、という事情を丁寧にされたうえでお断りになったのであれば、それに対して態度を変えるというのは、先輩はとても感情的な態度をとられていると感じます。(もし具体的な説明をされていないのであれば、「月のお小遣いが○円で、家事や育児の手伝いもしなければらなないので…など、丁寧に説明する必要があると思います。)きっとあなたと飲みに行くのが先輩にとってはとても楽しかったのでしょうね。今までは断られていなかったのに急に断られて、ショックを受けておられるのかもしれません。でも仕事上の付き合いはなかなか避けて通れないので、先輩の“冷たい”態度を気にかけないようにして、仕事を教えてもらえるのであればそれでよい、と気持ちを切り替えるようにしてみてはどうでしょうか。先輩と合わないとか、付き合い自体あまりしたくないということであれば、「月に1回くらいなら行けそうです」などと、あなたから誘ってみてもよいかもしれません。
何年か交際していた彼と結婚することになりました。プロポーズされ、自分でも納得して結婚を決めたはずなのに、いざ結婚式へ向けての準備が具体的に進んでくると、どんどん憂鬱な気持ちになってきました。彼は決して悪い人ではないのに、彼と一緒にいても前みたいに楽しい気持ちにならないし、会うこと自体が嫌になってきました。会うのが嫌だと思うような相手と結婚して、本当に一緒にやっていけるのか、不安で仕方がありません。友達が楽しかったと話していた結婚式の準備も苦痛でしかなく、できれば一旦結婚の話はなかったことにしたいです。でも、お互いの両親になんと説明したらよいかわからないし、きっと私の心変わりを責められると思います。彼にもこの気持ちをなんと説明したらよいかわかりません。友達に相談しても、結婚をやめた方がいい、という人とやめない方がいい、という人と両方いて、ますます混乱するばかりです。私はこれからどうしたらいいのでしょうか。
結婚は人生の中で最大の転機の一つです。“マリッジブルー”という言葉があるように、その大きな変化を目の前にして心が動揺し、いろいろなことが不安になってくる…ということは、どんな人にも多かれ少なかれあるのではないでしょうか。普通の交際とは違って法的に認定される関係となるため、簡単に後戻りはできないという思いも、人を追い詰めてしまう要素になっていると思います。 結婚を目の前にして動揺したり不安になったりすることは少なくないとは思いますが、彼に対する気持ちも不安定になり、どんどん憂鬱さが増してくるばかり…ということであれば、そのことを正直に彼に伝えて、少し時間が欲しいと相談されてはどうでしょうか。この関係を簡単に考えていないからこそ、ちゃんと考える時間をもちたいという旨をしっかり伝えてみて下さい。そのうえで何に対して不安や迷いを感じるのか、自分の本当の気持ちはどこにあるのかなどを見つめなおす機会を持ってはいかがでしょうか。自分の率直な感情を理屈で抑え込もうとすると、そのひずみが何かの形(今回の場合は「結婚したくない !」という抑えがたい感情)で出てくるということはよくあります。 しっかりと自分の気持ちと向き合ったときにどんな結論になるかはわかりませんが、そのプロセスを踏むことが自分と相手の気持ちを本当に大切にすることになると思います。
結婚してまだ一年経っていないのですが、一緒に暮らし始めて初めていろいろなことに気が付きました。妻は金遣いが荒く、金銭管理ができません。これから子供も欲しいしそれに備えておきたいのに、自分の欲しいものがあると我慢できないようで、月末のクレジットカードの支払い金額に驚くこともたびたびです。生活の中でもだらしなさが目に付いたり、私の両親に対する態度が悪かったりなど、イラっとすることが沢山あります。でも注意すると不機嫌になり話し合いにならないので、なかなか口に出すこともできず、私が自分の気持ちを抑えて我慢ばかりしています。もう離婚したほうがいいのでしょうか。
同じ人との関係においても、一緒に生活を共にして初めて、交際しているときには気づかなかったことに気づく…ということは多いですよね。交際と一緒に暮らすということはそれほど大きな違いがあるということだと思います。一緒に暮らす、家族になるということは、未来へ向けての展望を一緒に考えたりしなければなりませんし、独身の頃は好きに使えていたお金も、一緒に生活を切り盛りするとなるとコントロールもしなければならなくなります。奥様は自分がおかれたその環境の変化に、まだうまく適応できないのかもしれませんね。もしかしたら、何か精神的な不安定さが背景にあって買い物をやめられないのかもしれません。ですが、これから何十年も一緒に暮らすことを考えると、どちらかが一方的に我慢する、という関係は長続きしません。遅かれ早かれその問題を避けて通れなくなる時が来ます。そのことを考えると、今あなたが感じている問題を洗い出してみて、ここは話し合って解決してかなければ共に生きていくのは難しい、ここは譲れる、など整理してみてはいかがでしょうか。その上で、ここは解決していきたい、ということについては奥様にも相談し、話し合ってみてはいかがでしょうか。その時に「あなたの○○が悪いから何とかしてほしい」という伝え方ではなく、「これからずっと一緒にやっていきたいから、一緒に話し合って解決したい。あなたの言い分もあるだろうからそこは教えてほしい」ということがちゃんと伝わるようにしてください。そして、例えば金銭的なことであれば、子供を持つことを考えて、どれくらい貯蓄が欲しいから、月に使うお金を○円に抑えていこう、などと、具体的に話し合うことも必要です。決して「金遣いが荒い」「だらしない」など、相手の人格を否定するような伝わり方にならないように気を付けてみて下さい。
私は不器用で、どちらかというとシャキシャキ動く方ではなく、ゆっくりしている方だと思います。夫はそんな私の行動が気に入らないようで、少し失敗したり、夫から言われたことに素早く従えなかったりすると、「のろま!」「お前は何をやってもだめだ!」「お前のためを思って注意してやってるのに!」となじられます。私がちゃんとできないからいけないと思って一生懸命努力しているつもりですが、夫の求めるレベルまでできるようになりません。もともと自分に自信がある方ではありませんでしたが、結婚してからますます自分に自信がなくなり、「悪いのは私」「どうせ私はダメだから…」と考えるようになりました。そのことを友達に「自分をダメだと思いすぎているよ。それはよくないよ」とたしなめられ、「ご主人のやってることはモラハラじゃないか」と言われました。私は日々の生活が苦しいのですが、でもどうしたらいいかわかりません。
日々そのようなことを言われれば、自分に自信を失っていくのも当然です。誰にでも得意なこと、不得意なことはありますが、だからと言ってそれを誰かに一方的に責められたりなじられたりするのは不当です。それが夫婦関係にあってもです。夫婦関係は本来対等なものであって、一方が一方に命令し、それに服従するという関係は支配し、支配される関係でお互いを尊重している、という関係ではありません。「お前のためだ」と言って相手をなじるのは、本当の意味では相手のためにはなっていません。そのことにご主人が気づいて下さるといいのですが…。ご主人に対して一度は「のろま」というのはやめてほしい、などと具体的な言動を指して止めるように伝えることはできそうですか?直接口で言うことが難しければ手紙でもいいし、恐怖があるようであれば第三者に立ち会ってもらう手もあるかもしれません。まずは正直な気持ちを伝えて話し合えそうであればそれが一番いいとは思いますが、ご主人が聞く耳を持たない、あるいは逆上するという状態であれば、これからもずっと一緒に生きていけるのかどうか、それがあなたの幸せに本当につながっていくのかを改めて考えてみた方がよいかもしれません。
私はパートで働いていて、小学生の子供が二人います。仕事はとても忙しく、帰るととくたくたで、子どもに本を読んでとせがまれても、食事の支度や後片付けに追われて「後でね」「一人で遊んでて」となってしまいます。学校からは子どもの忘れ物が多いので準備を手伝ってやってほしいと言われているのですが、なんで学校の準備くらいできないのかと腹立たしくなり、子どもを厳しく叱ってしまいます。子供が泣くとはっと我に返り、寝る前に自己嫌悪に襲われて私も泣いてしまいます。夫はイライラ対応している私を見ると子どもをかばうのですが、私自身は気持ちのやり場もなく孤独を感じてしまいます。この悪循環を止めたいのですが、どうしたらいいのでしょうか。
もしかすると、お一人で抱え込みすぎておられるのではないでしょうか。 一日は24時間しかないし、一人の力でできることには限りがあります。仕事をなさる前に家事や子育てにかけていた時間を振り返ってみてください。きっと家にいる時間の大半をそれに使われていたと思います。そこに仕事という新たなものが乗ってくれば、必然的に家事や子育ての時間をやりくりして仕事に充てることになります。単純に考えても、今まで通りにはできない、ということです。 家事などのやり方にこだわりがあったり、完璧主義的にやろうとされる方もおられますが、それでは自分を追い込んでしまうばかりになってしまいます。一度あなたがなさっていることを全部書き出してみて、手を抜けるところ、毎日やっていたけど2,3日に一回でいいことなど、仕分けてみてはいかがでしょうか。 それと、お子さんも巻き込んで一緒にやれることはないか、あるいはお手伝いを頼めることはないかを探してみて下さい。 お子さんにとっては、本を読んでもらうだけではなく一緒にお風呂掃除をしたり、洗濯物を畳んだりすることもうれしいことだと思います。そんなときに、お母さんの思い通りになっていなくても、「上手にできるね」「お母さんすごく助かったよ」と伝えれば、お子さんはエネルギーをもらうでしょうし、そんなやり取りができることで、あなた自身もとても心が安らぐと思います。そしてできれば、お父さんにも協力してもらえることを探してお願いしたり、イライラが強いときは子どもの味方をするだけではなく、「お母さんは仕事が大変で疲れちゃったんだね」など、あなた自身をサポートするような言葉もかけてほしいと具体的に伝えてみて下さい。 大変な時こそ足し算ではなく引き算で考えるようにしてみてくださいね。
小学生の息子がいます。先日担任の先生から電話があり、息子は何度練習しても漢字を覚えられないこと、うっかりミスや忘れ物も多いこと、友達ともめると手が出てしまい、対応に苦慮していることを伝えられました。先生としてはその都度話を聞いて指導しているが、普通の注意や指導だけではうまくいかないようなので、一度専門家に相談してはどうかと勧められました。私も漢字が覚えられないことやお友達とのトラブルが多いことは気になっていましたが、元気で活発だとほめられることも多いし、男の子だしそんなこともあるか、という程度に考えていました。専門家への相談を勧められるなんて、そんなレベルのことだとは思っていなかったのでとてもショックです。私がもう少し細かに手をかけて育てていればよかったのでしょうか。
担任の先生から急にそういう話があって、動揺されているのですね。専門家への相談=障害がある、ということではありませんが、息子さんの得意、不得意に差があるのかもしれませんね。 得意、不得意の差が大きいと、周りの人から「やればできるのに努力しない」とか「好きじゃないことだから取り組もうとしていないだけ」のような誤解を多く受けます。その背景で、お子さんは自分なりに頑張っているのにそれがうまく発揮されず苦労していることも多いのです。苦手なところはうまくサポートし、得意なところを伸ばすようにすると、お子さんは学校で過ごす時間がとても楽になります。 今回専門家への相談をするとしたら、その点について整理したり、専門的な観点からアドバイスを受けるいい機会だという風にとらえてみてはいかがでしょうか。お子さんにも、できないところが多いから調べてもらいに行く、とか悪いところを治しに行こう、というようなニュアンスで伝わらないように気を付けてください。困っているところをどうしたらいいか、どうしたら学校で今より楽にすごせるようになるか、話を聞きに行ってみない?というように、お子さんにとってメリットがあること、悪いこと探しに行くのではないことが伝わるようにしてください。 それと、お子さんの得意不得意は子育ての仕方によって生じるものとは限りませんので、お母さんが自分の 育て方を後悔したり、自分の育て方のせいだと自分を責めたりするようなことが無いようにしてください。
子供が朝になると「おなかが痛い」「頭が痛い」など体調不良を訴え、学校に行けなくなりました。初めは無理に行かせようとしたこともあるのですが、大泣きしてしまい、その様子を見て行かせることをためらいました。家では食事も普通にとれるし、漫画を読んだりゲームをしたりして過ごしています。学校の話をするとものを投げたりして荒れるので、学校のことにも触れられません。親と一緒であれば外出もしますが、一人で出かけたり放課後友達と遊んだりすることもほとんどありません。時々、仲の良い友達が家に遊びに来てくれるのですが、その時は元気に遊んでいます。このままずっと学校に行けなくなるのか、ひきこもりになってしまうのではないかと不安です。親としてはどのように対処したらいいのか悩んでいます。
まず気になるのが、お子さんが学校でどのように過ごしていたかということです。友達との関係はうまくいっていたのか、いじめなどのトラブルはなかったか、勉強で大きくつまづいているようなことはなかったか、継続的ではなくても、教室で恥ずかしい思いをしたり強い挫折感を感じたりするようなことはなかったかなど、学校に行くことが不安になるような要因がなかったかを調べる必要があると思います。 お子さんご本人がうまく話せないようであれば、担任の先生にお話を伺い、もしくは仲の良いお友達に学校での様子をさりげなく聞いてみることも有効かもしれません。テストやノートなども、学業面でのつまづきがなかったかどうかを確かめる情報源になるので、ぜひ新ためて確かめてみて下さい。それらの背景要因を詳しく調べて、何か問題があるようであればそれに対する対応策を考える必要があります。 それとは別に、今の家庭での過ごし方について考えると、現状はお子様にとってあまりにも自由気ままな過ごし方になっていることが気になります。学校に行かないと何の制約もなく楽しいことだけできる、という状況が続けば、当然家にいる方が快適だし楽ですよね。様々な制約や人間関係がある学校に行こうという気持ちはますます起こりにくくなります。 心身の調子が悪くなければ、家でも学校に行っている時と同じように、終業時刻まではテレビやゲームは無し、学校の時間割に従ってワークをしたり、本を読んだりするなどの工夫が必要ではないかと思います。また、体調不良を訴える際は病院を受診し、何か病気があれば治療する、という姿勢で臨まれるのが良いと思います。 ただ、これらのことを学校に行かないことへのペナルティのように示したり、交換条件(学校に行くのであればゲームをやってよい、など)のように提示することはよくありません。ご家族間で対応がまちまちにならないように、話し合って方針を一致させることも必要ですし、そのことを伝える際には「学校に行けるように考えていこうね」ということと「でもすぐには行けないかもしれないから、それまでの家での過ごし方を見直そうね」ということを丁寧におだやかに伝えるようにします。その上で登校できるためのステップと具体的な取り組み方を考えていきましょう。もし可能であれば学校のスクールカウンセラーなどにも相談してみて、専門的な観点からのアドバイスを得ながら進めることをお勧めします。
自分では一生懸命やっているつもりなのに、仕事でミスをすることが多く、上司や周りの人からよく注意を受けます。同じような失敗を繰り返すため、呆れられているし、「っ子の仕事は向いていないんじゃないか」と言われることもあります。前の仕事もミスが続き、職場にいづらくなって辞めました。仕事がうまくできるようになりたいと、本やネットで調べて自分なりに工夫したりしましたが、あまり改善しません。どう対処したらミスをしなくなるのか知りたいです。
どのようなミスが、どのように出るのか、詳しい状況を整理する必要がありそうです。「ミスが多い」といっても、その出方や背景にある問題は人それぞれです。例えば、人によっては口頭で指示されたことが抜けやすい場合もありますし、書かれた文字から必要な情報を探して目を向けることが苦手な場合もあります。背景にそんな問題があるとやみくもに反復練習を繰り返したり、細かいメモを取るだけでは解決しないこともよくあります。口頭の指示が出た時にミスや抜け漏れが多いようであれば、ボイスレコーダーを利用したり、一度に1回の指示を出してもらうように配慮してもらったりすることが役に立つでしょうし、メモを取っても、どこが要点かわからなくなったり、メモそのものをなくしたりすることが多ければ、メモの取り方や管理方法を工夫する必要があります。このように、ミスの特徴を詳しくお伺いし、それにあった克服方法や工夫の仕方を一緒に考えていきます。
最近仕事に対するやる気が出ず、困っています。上司や先輩からも「もっと積極的に取り組め」と指導されますが、どうしても気持ちがついていきません。最近は朝なかなか起きられず、遅刻したこともあります。どうしたらこの状況を乗り越えられるのかわかりません。どうしたらいいのでしょうか。
「やる気が出ない」のは、仕事に向き合う意識の問題や、やる気が高い低いということが直接の問題ではないかもしれません。例えば、疲れがたまったり睡眠不足が続いているようなときも、仕事にそそぐためのエネルギーが不足して「やる気が出ない」と感じますし、本当にやりたいことがあるのに、その思いに蓋をして無理に仕事をするような状態が続いていると、「仕事は一生懸命やるべき」と頭ではわかっていても、どうしても心がついてこないような気持になることもあります。前者の場合は、やる気の問題を考える前にまず体調を回復させることが必要ですし、後者の場合は自分の気持ちを整理して、それにどう向き合っていくかを考える必要があります。やる気の低下の背景に何があるか、丁寧に分析してみましょう。
異動となり今年から新しい上司のもとで働いています。今までは特に上司に厳しく指導されるということはなかったのですが、今の上司からは1日に何回も厳しい叱責を受けます。みんなの前で大声で怒鳴られたり、30分以上説教が続くこともあります。「自分が悪いから怒られるんだ」と思って我慢していましたが、だんだん会社に行くことが怖くなり、夜も上司に怒鳴られる夢を見て起きたりします。このままでは会社に行けなくなりそうで不安です。どうしたらいいでしょうか。これはパワハラなんでしょうか。
上司が部下に対し仕事の指導をしたり、仕事がうまくできなければ改善するように求めるのは上司の仕事です。しかし、大声で怒鳴ったり、一方的にかつ必要以上に長時間叱責を続けるというのは、指導の仕方に妥当性を欠くと判断される可能性が高くなります。不適切な指導の仕方に対して、それを受けている人がただ耐えるというだけでは、不安や恐怖心が強くなり、心のバランスを欠いたり、体の不調を感じたりするようになります。産業医や人事労務担当者などに今の状況を詳しく伝えて、会社としてどのように対応するかを考えてもらう必要がありそうです。その一方で、眠れない状態が長く続くと心身の調子を崩しやすくなるので、不眠が続くなどの症状に対しては近隣の心療内科や精神科などに相談し、できるだけ早く対処をしておきましょう。
現在うつで求職中で、メンタル相談室に通院しています。そこでは医師の診察と薬物治療を受けていますが、カウンセリングがありません。主治医には、同じようなことを繰り返さないようにするにはどうしたらいいかを考えるためにカウンセリングを勧められました。カウンセリングではどのようなことをするのですか?
一言にうつと言っても、それに至った背景は一人ひとり異なります。人間関係の問題が発症のきっかけになった方もおられれば、働きすぎが原因の方もおられます。人間関係の問題であれば、苦手な人とどのようにうまく距離をとって付き合うか、自分の気持ちをうまく相手に伝えるにはどうしたらいいのかなど、コミュニケーションスキルを高めるということが目標になるかもしれませんし、働きすぎで…という場合であれば、無理をしすぎないように自分の状態をうまくつかめるようになることとか、引き受けすぎないようになること、うまく断るようなスキルを身につけることなどが目標となるでしょう。カウンセリングでは、まずはあなたがうつになるほど無理をしてしまったのはどうしてなのか、どういうところが自分の課題だと感じるのかを整理し、そこをどのように変えると今よりも楽になるか、無理をしすぎないようになるかを考え、具体的な行動レベルで目標を設定していきます。また、自分を追い込んでしまいやすいものの見方や考え方が背景にあるようであれば、その考え方の偏りを見直していきます。
数カ月前、満員電車で過呼吸になり救護室に運ばれました。その翌日は、電車に乗ろうとすると「また苦しくなったらどうしよう」と不安でたまらなくなり、タクシーで会社に行きました。でもタクシーで毎日通うのは経済的に難しいので、電車で通勤するしかありません。でも満員電車と、途中で降りられない急行電車が怖いので、満員電車を避けるために朝早く始発駅まで移動し、各駅停車の電車に乗って通勤しています。座っていると比較的楽なのですが、人が多くなってくると苦しくなり、途中で降りることもありますし、具合が悪いのが回復せず会社に遅刻したり、行けないときもあります。このままだと会社を辞めなくてはならなくなるのではないかと毎日が不安です。パニック障害を克服するにはどうしたらいいのでしょうか。
電車で通勤しなければならないのに、その電車が怖いと毎日の生活がどんなにお辛いことかとお察しいたします。パニック障害は、薬物療法とカウンセリングを併用しながら治療することが有効だと思います。薬で強い不安や恐怖心を軽くし、それで怖い気持ちが軽くなればそれで通勤が楽になるということもあります。一方カウンセリングでは、心身をリラックスさせるリラクゼーションの練習をして、不安や緊張が襲ってきたときに、うまくそれを緩和させることができることを目指します。それに加えて、あなたが怖いと思っている対象を洗い出して整理し、恐怖の程度によって順番に並べます。そして、一番怖くないところから乗り越えていく支援をし、だんだんと恐怖心が強いことに対しても乗り越えていけるようお手伝いをします。パニック障害の場合、恐怖の対象がどんどん広がっていくことも少なくないので、早めに治療にとりかかられることをお勧めいたします。